【解説】鉄道橋りょうの種類と略記号

鉄道

こんにちは。記事の閲覧ありがとうございます。

この記事では、鉄道橋りょうにはどんな種類があるのか、またそれらはどのような略記号(略号)で表されるのかを解説します。

筆者は鉄道会社で土木構造物のメンテナンスに携わった経験があるので、その経験をもとに記述しています。

会社によって微妙に表現が異なることもあるかと思いますが、あくまで筆者の経験による記載です。多少の表現のゆらぎはご容赦ください。

鉄道橋りょうの種類は?

橋りょうの種類としては、いろいろなカテゴライズがあります。

この記事では、以下のように分類したいと思います。

①橋りょうの設置目的

 橋りょうが何のために架けられているのかによっての分類です。

②橋りょうの材料

 橋りょうを構成する主な材料によっての分類です。

 コンクリート、鋼材、その他の3つに分けています。

橋りょうの設置目的としての分類

橋りょうの設置目的、すなわち橋りょうが果たしている役割に応じて分類すると、以下の5つになります。

名称略号解説
橋りょうB(Bridge)河川等を横断する線路橋
こ線道路橋Bo(Over Bridge)線路の上を横断する道路橋
こ線線路橋Bi(Intersection Bridge)線路の上を横断する線路橋
架道橋Bv(Viaduct Bridge)道路の上を横断する線路橋
高架橋Bl(Land Bridge)地面より高い位置を列車が走行する線路橋

このうち、こ線道路橋のみ、鉄道会社の財産ではありません。

あくまで、鉄道の上を横断しているというだけで、自治体等が管理している橋りょうとなります。

橋りょうの材料としての分類(コンクリート)

主構造部材がコンクリートで構成される橋りょうには、以下のようなものがあります。

名称略号解説
アーチ橋CA(Concrete Arch)主構造にアーチを用いた橋りょう
ボックス橋CB(Concrete Box)箱形の構造体からなる橋りょう
単版桁CSD(Concrete Slab Deck)1枚の板のような桁からなる橋りょう
T桁・I桁CT(T-shaped Concrete)断面がT型(I型)の主桁を組合せた橋りょう
スルー桁CST(T-shaped Through Concrete)下路桁と呼ばれ、主桁間を列車が走行する橋りょう
ラーメン橋CR(Concrete Rahmen)主桁と橋台または橋脚を剛結した橋りょう

ここで、コンクリート橋にはRC(鉄筋コンクリート)構造と、PC(PC鋼材を設置したコンクリート)構造の2通りがありますが、上記の略記号はRC構造のものです。

PC構造の場合、略記号の末尾に「P」が付きます。

橋りょうの材料としての分類(鋼)

先に予防線を張っておきますが、筆者の専門はコンクリートなので、鋼構造の橋りょうの解説には間違いがある可能性があります。ご容赦ください。

間違っていたらコメント等で教えていただけると大変ありがたいです。

主構造部材が鋼材で構成される橋りょうには、以下のようなものがあります。

名称略号解説
アーチ橋GA(Arch Girder)主構造にアーチを用いた橋りょう
ボックス橋GB(Box Girder)箱形の構造体からなる橋りょう
デックガーダーGD(Deck Girder)I型鋼材を組合せた桁の上を列車が走行する橋りょう
スルーガーダーGT(Through Girder)I型鋼材を組合せた桁の間を列車が走行する橋りょう
上路トラス桁TD(Deck Truss)三角形を組合せた骨組(トラス)からなる橋りょう 
トラス桁の上を線路が通る
下路トラス桁TT(Through Truss)三角形を組合せた骨組(トラス)からなる橋りょう 
トラス桁の下を線路が通る
IビームI(I-shaped Girder)I型鋼単純2主桁からなる橋りょう
鋼製ラーメンGR(Rahmen Girder)鋼製橋脚の基部をピン構造とした橋りょう

橋りょうの材料・構造としての分類(その他)

主構造部材がコンクリートと鋼材の両方で構成される、またはどちらの材料も使用しない橋りょうには、以下のようなものがあります。

名称略号解説
合成桁GC(Composite Girder)鉄筋コンクリート床版と鋼桁を接合した橋りょう
H鋼埋込桁HC(H-shaped Composite)H鋼の主桁間に鉄筋コンクリートを打設した橋りょう
レンガアーチ橋MA(Masonry Arch)レンガによるアーチを主構造とした橋りょう

橋りょうの略記号(略号)

略記号は、基本的にアルファベット数文字で表されます。

なぜ略記号があるかというと、単純に長いからです。

いちいち「○○橋りょう」と打つより、「○○B」と記載したほうが手間も省けるし、文字数が減らせて読みやすくなります。

先ほどまで、橋りょうの分類ごとに略記号を並記していました。

この略記号、慣れないとなかなか覚えられませんが、簡単にまとめると以下のようなルールになっています。

ルール①1文字目は材料を表す(ことが多い)

1つ目のルールです。一文字目は材料を示すことが多いです。

コンクリートならC(Concrete)、鋼材ならG(Girder)です。

鋼橋のトラスのみ、一文字目がトラスのTになっていますが、他は概ねこのルールの通りです。

ルール②2文字目は形状または列車が走行する位置を表す

2つ目のルールです。2文字目は、橋の断面形状または列車が走行する位置を示すことが多いです。

アーチ(ArchのA)やボックス(BoxのB)といった形や、上路桁(DeckのD)または下路桁(ThroughのT)を表しています。

ルール③連続桁(多径間構造)の場合、1文字目と2文字目の間に数字が入る

3つ目のルールです。これまで紹介した略記号は基本的に単純桁(1径間のみに架かっている桁)に用いるものでした。

連続桁(複数径間にまたがる桁)については、径間数を示す数字を1文字目と2文字目の間に入れるルールとなっています。

例)3径間のラーメン高架橋の場合→C3R(以下の画像のイメージです)

おわりに

この記事では、鉄道橋りょうの種類、またそれらの略記号(略号)について解説しました。

皆さまの参考になれば幸いです。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました!

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